ニュージーランドの医療事情(ネイピア担当者から)

北島南東部のネイピアエリアの留学生サポートを担当しています。

留学中に生徒さんが医療機関を受診しなければならない場合があります。NZでは日本とは医療の受け方が異なるため、基本的な流れを知っておくことが大切かと思います。

救急センターを受診する場合

地域によっては、留学生はGP(地域の家庭医・日本のかかりつけ医にあたる医師)に登録できないため、救急センターを利用することが一般的です。救急センターは予約ができないので、直接受付に行く必要があります。

1.受付に持参するもの

パスポート原本とビザのコピーが必要になります。

2.受付を済ませたら

受付を済ませた後、待合室で診察を待ちます。診察の順番は、来院した順番ではなく、症状の緊急性によって決まります。病状によりますが、受診には2~3時間はかかると覚悟しておいた方が良いでしょう。

3. 看護師による問診

待合室で待っていると看護師さんに呼ばれ、症状について聞かれます。看護師さんは必要に応じて体温や血圧などを測定し、その情報をコンピューターに入力します。

その後、再び待合室で医師の診断を待ちます。

4. 医師の診察、診断

医師は患者から症状を聞き、診察をして診断を行います。

薬が必要なら処方箋(Prescription)が出され、最寄りの薬局(Pharmacy)で処方箋を提出して購入します。

Pharmacy前の看板。特に冬場はGP(かかりつけ医)の予約が混み合うことが多いため、身近に相談できるPharmacyの活用を案内しています

5. 医療費と海外保険

留学生は外国人として、海外旅行保険に加入する必要があります。契約内容によっては帰国後に保険請求をする場合があるので、領収書(Receipt/Tax Invoice)や診断書(Medical Certificate)を忘れずにもらってください。紛失の場合を考慮して、もらったらすぐに写真を撮っておくことをお勧めします。

日本と大きく違うのは、医療機関ですべての検査ができない点です。こちらでは、検査が必要となると、違う機関に行く必要があります。ただし、医療機関によっては、レントゲンは同じ場所で受けることができる場合もあります。

医療でよく使う英語

Fever 熱

Pain/Sore 痛み

Sore tummy / Stomachache 腹痛

Headache 頭痛

Sore throat のどの痛み

Cough 咳

Body temperature 体温

X-ray レントゲン

Symptom 症状

Fracture 骨折

Sprain 捻挫

Painkiller 痛み止め

Blood test 血液検査

Diagnosis 診断

Receipt/Invoice 領収書

忘れられないエピソード:両手首の骨折

ある生徒さんが下り坂を自転車で走っている時に転倒して、両手首を骨折したのです。幸い通りがかった人がすぐに救急車を呼び、生徒は病院に運ばれました。私もすぐに病院に駆け付けました。運ばれた生徒は手首が明らかに曲がっているのが分かる状態で、私はショックでかなり動揺し、同時に涙があふれました。

病院に運ばれたのが夕方で、次の日の午前中に手術を行うことになりました。しかし、次の日になってみたら午前中に行うと言われていた手術はどんどん伸ばされました。NZでは緊急度の高い患者が優先されるため、予定手術が後ろ倒しになることは珍しくありません。結局、手術が行われたのは夕方になってからでした。私は手術室の中にも通訳として入り、麻酔が効くまでの間、生徒に日本語で説明を続けました。また日本の親御様の同意が必要な場面には電話で繋げて、医師とのやり取りをサポートしました。

初日は個室が空いておらず、4人部屋になりました。生徒は18歳未満だったので、未成年は通常は個室に入院となるそうです。術後は個室が空いたので、そちらに入れてもらえました。

私の15年のアドバイザー業の中で、今でも忘れられない出来事です。

ネイピアは1930年代のアールデコの街並みが有名な美しい街です