翻訳担当の Eiko です。ニュージーランドは 6 月から 8 月が冬の時期です。夕方 5 時を過ぎるとすっかり日が暮れて、日が短くなったことを実感します。それでも冬至を過ぎたので、もう勝ったも同然。これから少しずつ、少しずつ日が長くなっていきます。
そして 6 月も終わりに近づき、ターム末や学年折り返しのスクールレポート(成績表)の翻訳ラッシュを迎えています。私にとっては山のように積み上がるスクールレポートでも、受け取る保護者の方々にとっては、大切なお子様ががんばった証としてのたった一つの報告です。心を込めて、レイアウトの細部にまで気を配り、できる限り丁寧に、そして分かりやすいレポートに仕上げられるよう努めています。
今日は、先生のコメントの中で(学校によってはコメントがないレポートもありますが)、生徒へのアドバイスとしてよく見かける should、need to、is encouraged to に込められた違いについて書いてみたいと思います。
■ 結論:3つの表現は「強さ」が違う
NZのスクールレポートでは、次のような階層で使われています。
need to > should > is encouraged to
- need to:改善が必要(最も強い)
- should:改善すると良い(中くらい)
- is encouraged to:成長を後押しする提案(最も柔らかい)
この階層を理解すると、先生の意図がぐっと読み取りやすくなります。
■ 1. need to
「必要性が高い」改善ポイント。 学習の達成や行動面で、現状のままでは困る場合に使われます。
例: He needs to complete tasks on time. → 締め切りを守ることが必要です。
■ 2. should
「改善するとより良い」レベルの推奨。 すでにある程度できているが、さらに伸ばせるポイントに使われます。
例: She should participate more actively in discussions. → もっと積極的にディスカッションに参加すると良いでしょう。
■ 3. is encouraged to
最も柔らかい「促し」の表現。 生徒の努力を尊重しつつ、次のステップを示す時に使われます。
例: He is encouraged to share his ideas with confidence. → 自信を持って発言することが推奨されます。
※ 例として訳文を入れましたが、もちろん必ずしもこのとおりに訳し分ける必要はありません。
■ では、have to や must は?
10年以上スクールレポートを翻訳してきましたが、この二つの語句はほとんど見かけたことがありません。
理由はシンプルで、強制力が強すぎるからです。
- have to:外的義務。「〜しなければならない」
- must:英語の中でもトップクラスに強い命令の響きがある。「~であるべきだ」
- スクールレポート:生徒の成長を促す文書。命令調は避ける
そのため、NZの学校では need to が最も強い表現として機能しています。
NZのレポートは、単なる評価ではなく、 「生徒の成長をどう支えるか」を丁寧に言語化した文書です。 その思いを日本語できちんと伝えることを目指して、これからも翻訳していきたいと思います(まだまだAIに負けてられない!という面を持ち続けるためにも)。
ニュージーランドへ高校留学を計画されている方は、ぜひARCにお問合せください。

