翻訳担当のEikoです。5月に入って、オークランドはすっかり秋めいて、朝晩は冷え込むようになってきました。昨日は今シーズン初めて、朝、暖房を付けました。
さて、秋の味覚の一つに、なんだかかわいらしい響きのChoko(チョコウ)があります。南米原産で、ニュージーランドには19世紀に中国系移民によって持ち込まれたとのことです。日本には大正時代に鹿児島に入ったため、ハヤトウリと呼ばれています。とはいえ、私はニュージーランドに来てから知ったので、日本ではなんて呼ばれているのかと調べて、「ハヤトウリ」という名前を知りました。
我が家では、以前、知り合いから頂いたChokoを植えて以来、毎年、秋になるとたくさん収穫できています。とても食べきれない量なので、会う人ごとに数個はもらっていただきます。育て方は、とっても簡単。温暖なオークランドでは、Chokoの実ををそのまま植えるだけです。
つるがどんどん伸びるので、一番難しいのは、植える場所を見つけることでしょう。というぐらい、栽培は簡単です。ただ、私は毛がとげとげしている葉が直接肌に触れると必ず赤くなって、かゆくなります(私の場合、キュウリなどでもかゆくなります)。
ご参考までに、ニュージーランドでのChokoの育て方はこちら。この育て方にも「Chokos are self-pollinating and only one vine is needed to get an abundance of fruit for your kitchen table. (自家受粉するので、1本あれば食卓を豊かにするのに十分)」とあります。

Chokoは英語で言うversatile(用途の広い、多目的な)で、生でも、煮ても、焼いても、なんにでも合います。通常のスーパーではいまのところ見掛けたことはありませんが、アジア系スーパーでは秋になると売られるようになります。冷蔵庫にそのまま入れておけば一か月ぐらいは持つので、もし育てている人からもらってほしいと言われたら、ぜひ消費にご協力ください。なにしろ日本名の別名は、「千成瓜」というぐらい、どんどん実がなります。
一つ、注意点として、まったく同じ時期に、似たような実がなるMoth Plantがあります。同じく南米原産で、実が熟すと弾けて、大量の種が飛び散り、猛烈な勢いで増えていきます。しかも、この実は毒があり、食べられないので、Chokoと間違えないようにしてください。植物には罪はありませんが(花もわりとかわいらしい)、すさまじい繁殖力(Moth Plantの実集めコンテストが開催されるほど)を持つ植物なので、見つけたら取り除くようにして、くれぐれも実をコンポストには入れないようにしてください。

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