ニュージーランドの水道水

ニュージーランドの水道水はそのまま飲むことが出来るのですが、当然エリアによってその水質が異なるため、味も風味も異なります。

毎年、全国水道水テイストテストが行われ、今年はTimaruエリアの水道水が優勝したという新聞記事を見つけました。

 

IXOM National Water Taste Test

以下、NZ Herald誌の記事を要約。

2025年の「IXOM National Water Taste Test(全国水道水テイストテスト)」において、ニュージーランドで最も美味しい水道水の称号は、ティマル地区議会(Timaru District Council)のSeadown水道供給が獲得しました。

受賞の詳細
水源:この水は、ティマル北部のŌpihi川近くの浅井戸から供給されており、最小限の処理(少量の塩素と紫外線処理)のみで高品質な水を提供しています。

供給範囲:Seadown水道供給は、約450世帯と農場、さらにティマル空港を含む約500ヘクタールの地域をカバーしています。

審査基準:色、透明度、匂い、味の4つの基準で評価され、ブラインドテストにより選出されました。

他のファイナリスト:Rotorua Lakes Council(Eastern供給)、Taupō District Council(Tirohanga供給)、Waimakariri District Council(Cust供給)などが最終選考に残りました。

ティマルは、2019年と2021年にも同コンテストで優勝しており、今回が3度目の受賞となります。ただし、Seadown水道供給としては初の栄冠です。この成果は、ティマル地区の水道インフラと運用チームの努力の賜物といえるでしょう。

タスマニア大会へ!

Seadown水道供給は、2025年7月にオーストラリア・ニューサウスウェールズ州で開催される「IXOM Trans-Tasman Water Taste Test」にて、ニュージーランド代表として出場予定です。がんばれTimaruの水道水!

ちなみに前回大会では、ロトルアの水が優勝しています。

 

ニュージーランドは水道水が飲める数少ない国の1つ

調べてみると世界約195か国の中で、水道水がそのまま飲めるのは、20から30か国だそうです。

メジャーな国々。

ヨーロッパ:ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ドイツ、オランダ、スイス、オーストリア、アイスランド
北米: カナダ、アメリカ(場所による)
オセアニア: ニュージーランド、オーストラリア
アジア 日本、シンガポール、韓国

 

ニュージーランドでレストランに入ると、ウェイターさんがまず始めに、「Tap Water? or Spring Water?」と飲料水をどうするか聞いてくれます。

Tap Waterは水道水のことで、お代は無料。Spring Waterは、ミネラルウォーターや炭酸水など有料の水になります。

気候や安全面など、ニュージーランドに住んで誇れることがたくさんありますが、水道水がそのまま飲めるのは、やはり誇れることの1つだと思います。

もう一つ情報としては、ニュージーランドの一部の地域の水道水には虫歯予防のため、フッ素(フルオライド、Fluoride)が添加されています。

 

水道水の供給元

主な供給源は、ダム湖・貯水池、河川、地下水です。

全国での割合は分かりませんが、私の住むオークランドでは約7割がダム湖です。

ただし、雨頼みなので、供給不足が生じて「みんなで節水しよう!」と水道局が呼びかけるときも頻繁です。


Waitakereの山中には6つほどダムがあり、そのいくつかはトレッキングで訪れることが出来ます。

 

 

 

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