さよならサマータイム。

ニュージーランドでは毎年、9月の最終日曜日から翌年の4月第一日曜日まで、デイライトセービング(サマータイム)が実施されています。今日は3月13日ですが、4月6日(日)にはデイライトセービングが終了します。つまり、時計を1時間戻すことになります。スマホやパソコンは自動で時計が変わるようにできていますが、壁掛け時計は自分で調整が必要です。毎年のことですが、「もう7時か~。寝足りないなあ。あっ、今日から冬時間だからまだ6時だ!」と、あたふたと壁の時計を調整しています。

デイライトセービングが終わると、どうなるのか?

夜が早く訪れる
時計を1時間戻すことにより、日没時間が早くなります。例えば、デイライトセービング中は午後7時や8時に日が沈んでいましたが、標準時間に戻ると午後6時頃に日が沈むようになります。早く暗くなるので、1日が短く感じます。

朝の時間が明るくなる
朝の時間帯が少し早く明るくなるので、太陽の光で目が覚める。(でも、朝はとても寒い!)

生活のリズムへの影響
デイライトセービングが終わる頃には、朝夕の気温がぐっと下がってきます。日中の陽射しはまだ強いものの、温度が上がらないので、さわやかな秋を感じます。太陽が出ている時間が短いので、昼間の活動時間が短く感じるかもしれません。そのため、少し早起きして活動する時間を増やすなど、ライフスタイルに適応する必要が出てきます。

個人的には、「いよいよ、冬が始まるのか~」と、「日本との時差が3時間になったので、仕事のペースが少し変わる」と言ったところです。

なぜニュージーランドでのデイライトセービングが採用されているのか?

調べてみたところ、ニュージーランドでデイライトセービング(サマータイム)が正式に導入されたのは1974年。最初の試験的な導入は1927年に行われましたが、その後廃止され、1974年にエネルギー節約を目的として再導入されました。翌1975年から正式に制度化され、現在に至ります。

当初は期間が短かったものの、2007年から現在の9月最終日曜日から翌年4月第1日曜日までという期間に延長されました。

エネルギー節約??

デイライトセービングが始まった目的の一つは、日照時間の長さを有効に活用し、照明の使用を減らしてエネルギー消費を抑えることでした。2008年に実施された調査では、デイライトセービング期間中の電力消費が約0.5%減少したとの結果もあります。

でも、本当に節約になったのでしょうか? 近年では、省エネ効果が限定的だとの意見も増えています。というのも、朝の時間帯が寒いため、暖房の使用が増加し、逆にエネルギー消費が増えるケースもあるようです。また、夜の時間が長くなることで、夜遅くまで活動する人々が増え、別の形でエネルギーを消費してしまうことも考えられています。

さらに、近年ではLED照明の普及や他の省エネ技術の進化により、デイライトセービングの影響は以前ほど顕著でなくなっています。これにより、デイライトセービングはエネルギー節約よりも、屋外活動の促進やライフスタイルの改善といった目的で取り入れられている面が強くなっているようです。

 

冬時間を楽しもう

あれだけ夜遅くまで明るかった夏が去り、サマータイム終了とともに、4月には秋の気配が漂い、そしてオークランドはシャワーと呼ばれる短い雨がたくさん降る季節がやってきます。

6月には全国どこも寒くなり、エリアによっては雪も降り始めます。南島のクイーンズタウンではスキー場が始まり、オーストラリアからのスキー客がどーんと押し寄せる繁忙期になります。

日本の夏休みが始まる7月中旬頃からは、寒さも少しづつ弱まり、8月には暖かい日も多くなります。そしてファームに行くと羊の出産ラッシュです。しっぽフリフリのかわいい子羊たちを見ることができます。

やがて9月の後半にはまたサマータイムがやってきます。

冬場には冬場なりのアウトドアアクティビティや、季節の野菜やフルーツを楽しむことができます。(Kiwi Fruitsも冬場の食べ物)

さあ、これからの半年も楽しんで生活しましょう。

 

日本では4月は新しい年度の始まり。

留学のお問い合わせも増えてくるシーズンです。

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