ニュージーランドの高校留学を検討される際、多くの方が気になることの1つに、「実際の授業ってどんなことをしているの?」
という点があると思います。「英語での授業についていけるかなあ?」「難しかったらどうしよう?」など、様々な不安を抱える学生さんも多いでしょう。
今回のブログでは、現場スタッフが毎月作成するレポートから学生さんたちの実際の授業内容を抜粋しました。ニュージーランドでの勉強の仕方は、日本とどれだけ違うでしょうか?
ESOL (英語が母語でない学生が受ける英語の授業)/English
〜「読む・書く」だけでなく、「考え、議論する」授業〜
ニュージーランドの英語の授業では、単語や文法だけを学ぶことはほとんどありません。
例えばある学校では、マオリ族に関する映画を鑑賞し、
・登場人物の性格分析
・民族衣装の意味
・物語構成の工夫
・自分が印象に残った場面の理由
について文章でまとめる課題に取り組んでいます。
また、小説を読み、内容理解問題に答えるだけでなく、比喩・直喩・隠喩といった文学的表現まで学びます。
「この表現は何を象徴しているのか?」
「作者はなぜこの言い回しを選んだのか?」
といった問いが投げかけられ、単なる読解では終わりません。
エッセイでは「PEEL方式(Point・Evidence・Explanation・Link)」を用い、
- 自分の主張を書く
- 根拠を示す
- 具体例で説明する
- 次の段落へつなぐ
参考までに、ESOLとEnglishの違いを説明します。
● ESOL(English for Speakers of Other Languages)
英語を母語としない留学生向けのクラスです。
語彙力・文法・読解・ライティングの基礎を固めながら、英語で授業を受ける力を育てます。少人数で丁寧にサポートしてもらえるのが特徴です。
● English(現地生徒と同じ英語)
ニュージーランド人生徒と一緒に受ける国語にあたる授業です。
小説や映画の分析、エッセイ作成、文学的表現の考察など、より高度な内容を扱います。
英語力が十分に伸びた生徒は、ESOLからEnglishへ移行することも可能です。
実際に、留学当初はESOLで基礎を固め、その後Englishクラスへチャレンジする生徒も多くいます。
段階的にレベルアップできる仕組みが整っているのも、ニュージーランド高校の魅力の一つです。
Math
日本の数学との大きな違いは、「文章力」が求められることです。
二次関数やグラフ、三角形の長さを求める問題など、扱う単元は日本と大きく変わりません。
しかしニュージーランドでは、
・グラフから読み取れることを文章で説明する
・統計データから考察を書く
・証明を文章でまとめる
といった問題が多く出されます。
生徒たちからは、
「計算は分かるけれど、何を聞かれているのか分からない」
「答えを英語で説明するのが難しい」
という声もよく聞きます。
つまり数学は、論理力 × 英語力 の両方が鍛えられる科目ということになります。
Science
理科も非常に実践的です。
ある学生は羊の肺や心臓の解剖を観察し、血液の循環や臓器の仕組みを学びました。
また、DNAや染色体について専門用語を使いながら学習したり、遺伝子化学や元素記号を扱う授業もあります。
さらに、教室の外へ出て、
・川に行き石の汚れを落として微生物を観察
・自然環境の中でフィールドワーク
といった授業も行われています。
理科=実際に見て、触れて、体験する
というスタイルが印象的です。
Social Studies, History, Geography
Social Studiesでは、テレビニュースをもとにした時事問題クイズが出題されたことがあります。
・国旗と国名の一致
・乳製品の値上がり問題
・広島原爆に関する問い
など、世界情勢とリンクした学習が行われています。
歴史では「女性の歴史」をテーマに与えられ、各人がそれに関して調べて、まとめて、発表するという授業もあります。
またポリネシア文化の儀式「Ava Ceremony」を学ぶ授業や、ニュージーランドの地方についての地理学習など、ニュージーランドならではの視点も豊富です。
暗記ではなく、「なぜそうなったのか?」「あなたはどう考えるか?」が問われることが一般的です。
Hospitality, Tourism
ニュージーランド高校の魅力の一つが、実践型科目です。
ホスピタリティの授業では、
・クッキー作り
・コーヒーの基礎知識
・材料の計量や単位の学習
を行います。
食品技術では、餃子やトルティーヤ、ミニハンバーグなど多国籍料理を作り、調理後には必ず「改善点」「反省点」を文章でまとめます。
観光学ではニュージーランドに関するワークブックを選び、興味のあるページから学習を進めます。

Art, Design, Texitle
創造性を重視する授業も充実しています。
- レゴブロックで音符や休符を表現する音楽授業
- バッグ制作(テキスタイル)
- デジタルアートで写真加工
- 校内で撮影した写真からポスター制作
- フーディー(パーカー)制作のファッションデザイン
「正解を出す」よりも、「自分らしく表現する」ことが評価される環境です。
Physical Education
体育もユニークです。グラウンドや体育館で行われるスポーツをするだけではなく、
- 目隠しをして仲間の声だけで迷路を進むゲーム
- マオリ由来のスポーツ「Ki o Rahi」
- ラグビー観戦の遠足
体を動かすだけでなく、「協力」「文化理解」も含まれています。
ニュージーランドの特徴として、屋内でも屋外でも、体育の授業を「裸足」で参加する学生が多いことです。
また、体育館シューズが存在しないだけでなく、校舎に入るように上履きという存在もありません。

ニュージーランドの授業スタイルの特徴
現地から届くレポートを読んでいると、ニュージーランドの授業は、
・生徒が主体的に参加する
・「どう思う?」と常に問いかけられる
・思考力が求められる課題が多い
・受け身ではいられない学習スタイル
・一人ひとりの個性が自然に尊重される環境
これが当たり前の世界だということです。

「正解を言えばいい授業」ではなく、「自分の考えを持つ授業」であることが分かった、と口にする生徒さんが多いです。
最初は戸惑いの連続ですが、不思議なことに慣れてくると
「自由で楽しい」
「自分の意見を言っていいんだと分かった」
「授業に参加している実感がある」
という言葉を多く耳にします。
英語力も大切ですが、それ以上に次のことが大切であることに気づかされます。
・論理的に考える力
・自分の言葉で伝える力
・異なる価値観を受け入れる力
・自分の意思を持つ力
これらの力を伸ばせるのが、高校留学の醍醐味だと言えます。
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