今年はARCで担当しているYear13の学生が多く、皆さんそれぞれ大学出願に向けて追い込みの真っ最中です。
帰国子女や総合選抜型試験で日本の大学を目指す学生だけでなく、ニュージーランドやオーストラリアの大学を目指す学生もいて、学生さんたちの緊張感も高まってきています。
NCEAの単位、IELTSのスコア、小論文や面接対策など、時間をかけて様々な準備をしているだけに、個々の目標とする進学先に合格できるよう、私たちスタッフも受験書類の確認や一時帰国アレンジなど、最後の追い込みに入りました。
そんな昨今ですが、今回は卒業後の進路で海外大学を考えている方に向けた内容をお話します。
ニュージーランドで高校生活を送っている最中、ふと「このまま現地の大学に進学するのもアリかも」と思う瞬間があるかもしれません。
実はその第一歩としてとても大切なのが、学校の中にいる「Career Advisor(キャリアアドバイザー)」や「Dean of International Students(留学生担当ディーン)」に相談することです。
■ Career Advisorってなに?
ニュージーランドの多くの高校には、必ず進路指導室があり、「Career Advisor(進路アドバイザー)」が常駐しています。
彼らは、生徒一人ひとりの適性や興味に合わせて、将来の進路についてアドバイスをくれる専門家です。
特に、こんなときに頼りになります:
- ニュージーランド国内の大学(University)やポリテク(Te Pūkengaなど)について知りたい
- 将来の職業選びに迷っている
- どんな教科を選べば大学進学に有利なのかを知りたい
- 奨学金情報を探している
こちらでは生徒が気軽に進路相談できる環境が整っています。もちろん留学生も対象となっています。
進路指導室にはニュージーランドの大学情報が集まっています。
■ Dean of International Studentsも味方に
普段、留学生がお世話になる留学課(International Department)には、総括責任者であるDirector of International以外に、進学や教科選びについて相談窓口となる、インターナショナル・ディーン(Dean of International Students)がいます。一般的に「Dean」と言い方をしますが、このDeanに相談することはとても大切です。
Deanは、留学生の学習状況や生活全般を見守ってくれる役職。特に以下の点でサポートしてくれます:
- 英語力を考慮した科目選びのアドバイス
- 学習面で困っているときの相談
- 海外大学出願時の推薦状の相談や書類作成のサポート
Deanと定期的にコミュニケーションを取っておくことで、より自分に合った進学プランを描くことができます。
■ ニュージーランド国内大学・ポリテクも視野に
留学を続けるうちに、専門的な学術研究をしたい、スキルを手に入れて海外で活躍したいという気持ちが湧いてくる人も多いです。ニュージーランドには魅力的な大学やポリテクニックもたくさんあります。
- 研究・就職に強い【University of Auckland】や【University of Otago】
- 実践重視の【AUT】や【Massey University】
- 実務的で仕事に直結する資格を取得できるポリテクニック
これらの情報は、自分で調べるだけでなく、学校内のサポートスタッフに相談することで、よりリアルなアドバイスが得られます。
オークランド大学の卒業式の一幕。マントを着てクイーンストリートをパレードします。
最後に:自分から動いてみよう!
ニュージーランドの高校では、「聞いたもん勝ち」が基本です。たとえ学校であっても、黙っていては、何も情報を得ることが出来ません。
キャリアアドバイザーやDeanに「話しかける」のは、生徒側の役割です。
最初は少し緊張するかもしれませんが、一歩踏み出せば、あなたの進学の可能性はぐんと広がります。
留学は「今」だけでなく「その先」をどう描くかが大切。ぜひ、学校にあるリソースを活用して、自分らしい未来を設計していってください。
ニュージーランドへの高校留学はARCにご相談ください。