ニュージーランド高校留学と国際バカロレア奮闘記#3

こんにちは、Sです!私はニュージーランドで国際バカロレア(以下、IBと略します)プログラムを受ける留学生です。
前回のブログに引き続き、今回もIBについて紹介します。今回はIBの難易度や海外(主にニュージーランド)でIBを取得する際の注意点などについてお話しします。

IBの難易度

まず結論から言うと、IBの難易度は人によります。一般的に、IBは難しいと言われていますが、その難しさは主に「言語的な障害」に関連しています。私自身もIB生活の中で最も苦労したのは英語の壁でした。アカデミックな英語を理解し、それをレポートやプレゼンテーションで表現することは非常に難しいことです。ただし、この言語の壁を乗り越えることさえできれば、日本の高校での勉強と難易度において大きな違いはないと思います。

IBを取得する際の注意点

実際にニュージーランドへ留学し、IBを取得したいと考えている方も多いことでしょう。しかし、学校のウェブサイトを見ても、情報が限られていたり詳細が不足していることがあります。私自身も以前ニュージーランドでの転校経験があり、その主な理由がIBでした。そこで、同じような方の参考になればと思い、IB取得時の注意点を共有したいと思います(ただし、私個人の感じたことですので、ご参考程度にお考えください)。

学校選びの重要性

IBを取得する際に最も重要なポイントは、学校選びです。成績によってはIBコースを選択できない場合があることに注意が必要です。高い英語力が求められるため、多くの学校はIBプログラムが始まる1-2年前には少なくとも一度は留学して英語に触れる必要があります。また、学校によってはIBコースを選択する前にテストが課されたり、一定の成績基準を満たす必要がある場合もあります。私の学校では、Year11の最後の試験の成績によってまずIBコースを選択できるかどうかが決まり、さらに各科目ごとにも成績条件を満たさないと履修できない科目がある仕組みでした。

提供される教科に差がある

多くのIB校で、生徒数の関係で提供できない科目が存在します。例えば、私の学校では日本人が少なかったため、Language A(第一言語)としての日本語のクラスはありませんでした。ただし、Language Aの場合、SSST(School-Supported Self-Taught)という制度があります。これは、学校内に適切な教師がいない場合に、生徒が自身でIB Language A Literatureの学習を進めることで、その科目を履修できる制度です。私はこの制度を活用して、放課後にJapanese Aの勉強を進めました。

また、学校によってはコースガイド(学校が提供する科目の詳細が記載されたパンフレット)に載っているにもかかわらず、新年度が始まると希望していた科目が最低人数に達せず、実際には履修できなかったというケースもあります。

IBはメンタル面での戦いでもある

IBは多くの課題や宿題が存在します。レポートやプレゼンテーション、テスト、課外活動など、取り組むべきことは数多くあります。スケジュールと時間管理をしっかりと計画することで、徹夜をすることなくコツコツと進めることは可能です。しかし、IBに関連することを常に考えたり触れたりすることになり、自由な時間も課外活動に割かれることがあります。私はタスクを後回しにする傾向があり、レポート提出直前にはしばしば徹夜を余儀なくされました(笑)。

私からIBを勉強し抜くために1つ言えるアドバイスは、全部完璧にこなそうとしないことです。最初は意気込んでIBに取り組んでも、2年間もそのペースを保つことは難しいです。実際、友人の中にはIB 2年目で挫折しそうになる人もいました。なので、無理せず適切なペースで進めることをお勧めします。そうすると思ったほど大変ではないことに気付くかもしれません。

 

以上が、IBに関する紹介でした。今回のブログでは、私が感じたことを中心にお話ししました。IBの難しさや複雑さを主に取り上げましたが、私自身はIBを取得していて後悔はしていません。IBにはその難しさを上回る魅力があり、未来に向けての可能性を感じています。したがって、今回の注意点は、IBの取得における壁ではなく、克服すべき課題に対処するためのヒントとして受け取っていただければ幸いです。IBのカリキュラムや詳細な情報については、日本のサイトなどでも詳しく紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

新たなIBの経験や感想については、11月の最終試験が終了した後に改めてアップデートしたいと考えています。お読みいただき、ありがとうございました。