この留学経験がこの先の人生の困難を乗り越える手助けをしてくれるだろうと確信しています。

1年留学

名前Ko Sakamoto さん
年齢16
学校Botany Downs Secondary School
留学期間2023年5月~2024年4月

ニュージーランドに留学しようと考えた理由やきっかけ。

中学校1年生の時に参加した1週間ほどのアメリカへのホームステイ経験を踏まえ、もっと長く海外で生活し英語能力を伸ばしたかったこと。
親が海外で様々な経験をすることに前向きであり、理解と協力を得られたため。

 

出発前の準備について教えて下さい。(例:英語学校に通った。英検を受験した。家庭教師をつけた等)

オンライン英会話を始め、海外の方と英語で会話することに慣れようとした。

 

苦労したこと、乗り越えたきっかけなど。

他の国から来た留学生との英語能力の差を感じ、人と接することに不安を覚えてしまったことや日本とニュージーランドの文化の違いに苦しんだ。その都度新しい単語を他の人の会話から覚えたり文化の違いを感じるだけでなくそこに適応する、理解を深めるということを意識して生活し、苦労を乗り越えた。

高校での勉強について(主な履修科目、攻略方法)

去年度は数学、化学、地理、英語、体育、フードテクノロジーを、今年度は英語、ビジネス、体育、フードホスピタリティー、ファイナンシャルエデュケーションを履修した。

英語のクラスは留学生や英語を第二言語として学んでいる生徒に向けたものだったため、基本的な文法知識や単語知識があれば質の高い教育を受ける事ができた。

体育はプラクティスとセオリーが半分ずつだったため、プラクティスで自分なりのゴールや特定のスポーツをする中での個人的な目標を意識すれば、宿題や提出物にしっかりと取り組むことができる。

化学はやはり中学まで、留学するまでの高校化学の基本知識がないと授業についていくのはかなり難しいと考えた。日頃からの予習復習、わからないところを先生に聞けるようになる勇気がなによりも大切だと考えた。

数学は日本の授業よりも基本的に習う範囲のレベルが低く、これまで習ったことを活かせば難なくこなせる内容だった。しかし電卓の使い方や独特な計算方法を理解し、使えるようにしておかないとそれらを使う単元に入った時苦労すると考えた。

地理も基礎知識をしっかり持っていれば授業内容自体はその応用のようなものだったが、地理の授業にしか出てこない英単語や熟語があるため、英語の勉強、というよりは地理の勉強を日本語でして英語に置き換える、という勉強方法が最も効率的だったと考える

フードテクノロジーとフードホスピタリティーはほぼ同じ教科だったので、年度をまたいだ際に変えた時もあまりつまずくことなく授業に参加できたと考えた。しかし知識自体は勉強して学ぶというより実生活からヒントを得られることが多かったため、これらの教科を意識しながら知識をつけられるとより効果的な勉強ができると考えた。

ビジネスのクラスではビジネスをする上での実践的な知識を学ぶため、初めて得る知識でも焦らず自分なりに理解することが大切だと感じた。しかし勉強自体に興味がないなら学ぶことが苦になってしまうと感じたので、ビジネスをしていく上で必要な知識を得たいと考える生徒がこの教科を取る、というのが理想だと考えた。

ファイナンシャルスタディーはビジネスというより、家庭でのお金の流れや使い方について勉強するため、いわゆる経理に必要な知識などを期待して履修する教科ではないと感じた。

 

学校でのクラブ活動・ボランティア活動など

ターム3、4、1とバスケットボールクラブとして活動したが、入る時期が微妙だったため他校との試合に参加することなどはなかった。しかしターム1に受けたセレクションでは17歳以上のチームであるオープンボーイズチームに合格し、他校との試合に出る権利を獲得した。また友達とバドミントンの校内リーグに参加した。

 

卒業後の進路は?

高校二年生に戻る留年を確定させたため、日本の高校にあと二年間在籍することになった。大学では経営学部に進学したい、今住んでいる関西から出たい、お金の負担を親にかけないよう国立大学に進学したい、という思いがあるため、ここから大学調べや大学の視察、自分の勉強具合と擦り合わせて進路を決めていこうと考えている。

 

これからやってくる留学生へ。心構えやすべきことなど。

やはり留学生活を成功させる、より楽しいものにさせるには気の許せる友達、自分の留学における目標の達成に協力してくれる仲間が必要不可欠です。

全く新しい環境での友達作りには、苦労することや上手くいかないこともたくさんあります。しかし自分の性格や振る舞い方を変え、無理してまで友達を作ることはあまりおすすめできません。日本で生活していた時と同じ、ありのままの自分を見せ、できた友達を大切にする、日本で友達を作るのと何も変わりはありません。

怖がらず、しかし自分から積極的に、友達が欲しいとわかるような行動を繰り返していれば、必ずあなたの周りにはたくさんの友達が集まってくれます。僕の経験上、どんなにしんどい勉強より、何回も読み直した単語帳より、友達との何気ない会話が英語を学ぶ上でなにより効果的な方法です。

英語は言語です。勉強する、という考えで向き合うものでは決してありません。人との繋がりを通して英語を学び、人生をより良いものにさせられる、充実した経験を海外で得てください。日本から出る勇気を持てたあなたなら、きっとできます。

心から応援しています。

自分の成長、保護者やお世話になった方々への感謝など

反対の多くあった挑戦でした。自分自身日本に帰った後は留年する可能性がある、と聞かされた時はもちろん躊躇もしたし、留学に向けた準備を全力でできない時期があったことも覚えています。それでも応援し、背中を押してくれたお父さん、お母さん、兄弟、高校の先生方、友達や先輩方には本当に感謝しています。
ありがとうございました。

こっちに来てからも留学本来の目標を見失ってしまったり、日本に帰りたい、という気持ちが溢れてしまったこともあり、自分の弱さを実感しました。それを乗り越え、自分の成長を求めた結果、今の自分の成長に繋がったと思います。これからも色々な困難が人生に現れると思いますが、この経験が困難を乗り越える手助けをしてくれるだろうと確信しています。
お父さんの教え通り、「頑張って」ではなく「楽しんで」ニュージーランド留学を終えられました。

心から楽しめた1年間でした。

 

ARCから

周りからは順調に楽しんでいると見えた留学生活でしたが、後ろ向きになりがちな気持ちを努力して前向きにすることができたようですね。明るく優しくて穏やかな性格ゆえに、マイナスな感情を他人に悟られないようにしていた時は、きっと苦しかったことと思います。たくさんの友達ができ、また世界各国出身のホストメイトも仲良くなり、学校の雰囲気にも慣れると、自分のペースで生活ができるようになりました。日本の高校を1年留年することで、友達から後れを取る不安があったことは事実です。しかし、この留学で自分を見つめなおしたことや、異なった価値観を持つ人たちと関わることで、視野を広げ思考を深め、多様な考え方を受け入れることができるようになり、これからの人生観が大きく変わったことを考えれば、小さいことでクヨクヨ悩んでいる場合ではない、と思えるようになりました。彼なら高校でも大学でも、また就職してからも、どんな場面でも活躍できるスキルを備えています。この1年で得たものを種に、これからも様々な経験を積んで、将来大きな花を咲かせてください。心より応援しています。