圧倒的に自らの視野を拡げる経験になった留学

2ターム留学

名前Toshiaki さん
年齢17
学校Whakatane High School
留学期間2024年ターム1,2

Whakatane high schoolを選んだ理由

まずこの学校を選んだ大きな理由は海洋学を専攻できたことです。自分の将来の選択肢の幅を拡げる為の大きな参考材料としての要因になり得ると考えました。また、2タームという期間を選定した理由は、日本で大学受験を控えているため、帰国後に受験への準備期間を設けるためにこの期間を選定致しました。

 

準備段階での心配事や、不安に思っていたこと

特にありませんでした。「どうせ留学を開始したら心配事などいくらでも発生するのだから今悩んでも意味は無い」という考え方でした。

 

学校全体の雰囲気、日本との違いなど

学校全体の雰囲気に関しては、学年の壁があまり無いような気がしました。日本での学校のような先輩後輩といった堅苦しい関係も無く、風通しの良い校風でした。

授業等に関しては授業のコマ数が日本と比べて圧倒的に少なく、その代わり授業時間が長いという印象で、良く考えればその授業の内容をじっくり学ぶことができ、かつ授業を自分で選定することができ、とても自由度の高いものでした。
しかし、その代わりに、授業の雰囲気や、学ぶ内容など念入りに下調べしなければ参加意欲も無いまま長時間その授業を受けなければならないという事態になり得るため、自分で授業を選定できるという権限がある以上、それに伴って責任も付きまとうという事を念頭に置く必要があると考えさせられました。

受講した教科。日本との違いについて

受講した授業は、数学、物理、英語、日本人向け英語、音楽、デザイン、海洋学 です。

数学はレベル2で日本での数学ⅠAレベル。レベル3で数学ⅡBレベル(微分積分を含む)のようで、日本と少し遅れを取る授業スピードでした。
物理は勿論古典物理学がメインでしたが、日本と分野が全く違い、古典物理学でない原子物理分野終了後に力学分野の物理基礎レベルの授業内容でしたのでかなり衝撃的でした。日本と全く違う分野の進み方でした。
英語はかなりハイレベルでした。ターム2では本をかなりのハイスピードで読み、考察する授業でしたが、とても難しいものでした。留学生向け英語(ESOL)では日本での英語の授業とほぼ同じでした。
音楽では必ずなにか1つ楽器が出来なければついて行くことはできず、私はドラムを3年ほどやっていたため問題ありませんでした。日本のような合唱等は全く無く、生徒同士でバンドを組み練習するといった形で、軽音楽部に近いものを感じました。
海洋学では日本では高校で海洋学を選考することは出来ないため、ほとんど全てが新しいものでしたが、生物基礎の知識も使用するため、復習は必ず必要でした。魚の呼吸器に関する授業にて、魚の頭部の解剖を行う授業は特に印象に残っており、とても衝撃的なものでした。

 

学校で楽しかったこと、辛かったこと、友達のこと、先生のことなど

楽しかったことはオーストラリアのヘロン島修学旅行です。
グレートバリアリーフへ足を運ぶという一生モノの体験が出来ましたし世界最大の珊瑚礁で海洋学を学ぶという体験もとても良い経験になりました。そして何より親友に出会えた事は当時あまり友達のいなかった身としてはとても嬉しいものでした。また、少しづつ友人ができた時も楽しかったです。メンタークラスの人達がとても友好的だったので初日 からとても助かりました。

辛かった事は登校初日のオリエンテーションです。留学生のみの学校オリエンテーションを行ったのですが、私以外ほぼドイツ人の生徒しかいなく、周りで飛び交っている言語もほぼドイツ語だったので友達を作る以前に会話するという土俵にすら立てなかったのはかなり疎外感を感じるものでした。初登校への希望があっという間に絶望に変わり果てるような経験でした。しかし、留学が始まってみると、たくさんの友人が出来ましたし、先生はどの方も私に対して友好的で授業を充実したものにしてくれました。

 

ホストファミリーのこと、食事のこと、楽しかった思い出、文化の違いなど

私の事を実際の家族のようにホストマザーには接して頂いたのでとても感謝しています。必ず3食食べれる環境にいたため問題なく過ごせており、文化の違い等はありましたがそれを受け入れて個人の文化や生 活を尊重して頂けるホームステイだったのでとても快適に感じました。病気にかかった時には薬入りレモネードを作って頂いたり、怪我をした際には応急処置をして頂いたりとかなり緊急時にもお世話になったのでとても感謝しております。ただし、ホストマザーの息子やドイツ人留学生とは仲を深めるのに難航した実感があり、文化の違いを受け入れ合う難しさを感じました。


誕生日には盛大なパーティを開いてくれ、たくさんのプレゼントや心温まるメッセージをもらいました。

 

この留学を振り返って

勿論楽しいものでした。日本だけで生活してきた身にとって世界中の出身の友人や、そういった人物と関係を持つことは圧倒的に自らの視野を拡げる経験になったと考えています。
辛いこともありましたが、それも踏まえて今後の人生に役立てられればと考えております。
また、いつか必ずまた戻り、今の友人にまた出会えればと思っております。この国に来るまで予想出来なかったような沢山の出会いや経験にたった半年という短い期間にも関わらず恵まれ、とても充実した留学経験になったと考えており、そこにはエージェントさんの助けや支えがあってこそだった考えております。この度は本当にありがとうございました。
日本という1つの国の価値観や文化の縛りから逸脱して様々な国の異国情緒を学び、他の価値観を感じ取る感覚を養う為の経験はこういった肌で感じ取る経験が不可欠であると考えておりますので今回の留学を通して少しでもそういった面で自分自身が成長出来ていれば嬉しい限りです。

 

ARCから

Toshiakiくんの優しさ、努力を惜しまない姿勢、またフレンドリーさは、たくさんの人を惹きつけました。ニュージーランドで培った経験や交友関係を活かし、今後素敵な人に囲まれた、素敵な大人になっていくのだろうなと思います。約6ヶ月の短い間でしたが、ありがとうございました。今後の活躍をお祈りしています。