ニュージーランド留学を考えたきっかけ
小学生のころにオーストラリアへ短期留学をし、現地の小学校に通ったことで、より長い期間そのような環境で学びたいと思うようになりました。そこで、オーストラリアと似た雰囲気のニュージーランドへの留学を決めました。
出発前に準備したこと
中学の英語の範囲を復習したり、英検を受けて基礎力を高めました。
留学生活での苦労と乗り越えたきっかけ
留学生活で一番苦労したのは「友達づくり」でした。
学校で挨拶を交わす友達はいたものの、心から何でも話せる「親友」と呼べる存在がいなかったことが、とてもつらかった。
あまりにつらくて、転校したいと保護者や現地スタッフの節子さんに相談したこともありました。
それでも「自分で決めた学校で卒業したい」という気持ちが勝ち、これまで以上に積極的にクラスメイトに話しかけるようになりました。勇気を出して一歩踏み出したことで、少しずつ関係が深まり、学校生活も変わっていきました。
高校での勉強について
最終学年のYear13では、ESOL、数学、幼児教育、財政学、旅行学の5科目を履修していました。どのクラスもクラスメイトや先生との距離がとても近く、いつでも話しかけやすい雰囲気だったので、わからないことがあるたびに周りの人に助けてもらっていました。
学校でのクラブ活動
学校のフットボールチームに所属していました。初心者でしたが、チームのコーチに誘っていただき参加しました。シーズンが始まってすぐに試合に出させていただいたときはほとんど活躍できなかったものの、チームメイトが責めることなく温かく接してくれたおかげで、楽しくプレーすることができました。

クワイアとして地域のチャリティーイベントで歌い、観客のシニアの方々が温かいまなざしで聴き入っていたことも心に残る経験でした。運動部も文化部も経験し、学校生活の幅が大きく広がりました。

卒業後の進路
帰国子女入試に向けては、Year12の年末ごろからIELTSと小論文の対策を本格的にスタート。
どちらも、ARCから紹介された塾を利用しながら準備を進めました。今後は日本の津田塾大学に進学し、英語をもっと深く学んでいきます。
これからやってくる留学生へのアドバイス
思い通りにいかないことの方が多くて、大変なことの連続だと思います。ですがどんなときも前向きな気持ちを忘れずに、つらいときは一人で抱えこまないで周りの人を頼ってください!毎日を大切にして、自分らしく頑張ってください!
この留学を振り返って
約3年間の留学生活を経験して、毎日様々なことを学び、確実に成長することができたと思います。ときには「留学しない方がよかったのでは」と考えたり、心のどこかで常に日本に帰りたいと思っていた私も、今では心の底からこの道を選んでよかったと思えるようになりました。 それは決して私一人の力で成し遂げられたことではありません。18年間大切に育ててくれ、寂しさよりも私の経験を優先して貴重な時間を与えてくれた両親をはじめ、いつも近くで親代わりとなって見守ってくださった節子さん、そして留学を通して出会うことができたかけがえのない友人たちなど、多くの方々の支えがあってこそ今の私があるのだと強く感じています。これからは、これまでとは大きく異なる環境に身を置くことになりますが、ニュージーランドでの生活を通して得た経験や学びを大切にしながら、 新たな場所でも自分らしく成長していきたいと思います。これまで本当にありがとうございました。
ARCより
ニュージーランドでの3年間の留学生活、本当によく頑張りました。
Botany Downs Secondary College での日々は決して楽なものばかりではありませんでしたが、そのたびに前向きに取り組み、自分の力で乗り越えてきた姿を、私たちARCスタッフ一同いつも誇らしく見守っていました。
先生との個別面談では、どの先生からも「礼儀正しく、落ち着きがあり、課題にも全力で取り組む、本当に素晴らしい生徒」と、まるで示し合わせたように同じ言葉をいただきました。「ご両親に“誇らしい娘さんですね”と伝えてください」とまで言われたほどです。
Year13の7 月には NCEA のリタラシー要件と Level 3 を早期に達成し、努力が確かな成果として実を結びました。受験準備と現地校の課題の両立に大きなプレッシャーを抱える中でも、「学校の意向も尊重して気持ちよく帰国したい」という姿勢に大きな成長を感じました。ホリデー中も休むことなく、書類作成やオンライン授業、小論文指導に前向きに取り組んでいた姿もよく覚えています。
Year11 の途中で転校を悩んでいた頃から、卒業まで努力を続けたその強さは、あなたの大きな財産です。IELTS の先生からも「芯が強く、向上心がある」と高く評価され、学業面では昨年に続き今年も表彰されました。あなたの人柄と努力を知る多くの先生方が別れを惜しみ、温かい励ましの言葉を贈ってくださいました。
これからどの道に進んでも、あなたなら必ず自身の力を最大限に発揮できると確信しています。ニュージーランドから、これからの活躍を心より応援しています。

