好きなことが道を開いてくれた。音楽とともに歩んだ3年間

卒業留学

名前MK さん
年齢18
学校St Mary's College
留学期間2023-2025年

ニュージーランド留学を考えたきっかけ

中学三年生の時のイギリスでの短期留学で海外での生活や学びの楽しさを実感したというのが一番大きなきっかけですが、それに加えて自分の好きなものである音楽と英語をもっと伸ばしたいと考えたのも理由の一つです。ニュージーランドへの留学を検討した理由は、自分がイギリス系の発音が好きなのと自然豊かで治安の良い場所としてニュージーランドを選びました。音楽や勉強に力を入れている学校として紹介していただいた学校を選択しました。

出発前の準備

特に留学のために行った事前準備はありません。学校の英語の勉強に一生懸命取り組み、英検二級はとった状態で留学をスタートしました。また、荷物の管理や片付けなどのホームステイに滞在するにおいてできて当たり前のことは事前に自分で管理できるようにしておきました。

苦労したこと、乗り越えたきっかけなど

まず留学が始まって最初に苦労したことは、語学力が足りず周りとコミュニケーションが取れなかったことです。学校では友達がなかなかできず、ランチタイムなどの自由時間に一人でいることが本当に嫌でした。自分が音楽の活動に励んだり、周りが自分の力を認めてくれたりしたことで、友達ができ、学校に通いやすくなりました。また、二年目からは勉強が難しく、英語が一年目より話せるようになっているにもかかわらず授業が理解できないということが多くありました。テストも難しくて、授業にされる指示さえわからないことも初めはありました。

 

高校3年間の履修科目

Year11: ESOL, math, science, Digital Technology, Music, Geography, Religious Education

Year12: English, Religious Education, Calculus, Music, Geography, Dance, Biology

Year13: Religious Education, ESOL, Music, Geography, Calculus, Statistics

※St Mary’s Collegeでは、Religious Education (宗教学)は、留学生も必須科目です。

 

学校でのクラブ活動・ボランティア活動

Concert band, Senior orchestra, Jazz bandなど、音楽ではピアノ・フルートのソロパフォーマンス、学力面でも外部試験(NCEA)やテストに向けて努力を重ねました。

Academic council, Librarian, International social club, Japanese group, Cultural leader,Volunteer in the Red Cross shopなど、多くの活動にも積極的に参加。音楽を中心に友情の輪が広がり、学校生活の大切な支えになりました。

卒業後の進路は?

福祉に関する興味があり、上智大学総合人間科学部社会福祉学科に進学します。

 

帰国子女入試へ向けての準備

IELTSはYear11の途中から対策を始めました。
受けたい大学を考え始めたのはYear12の終わりからで、Year13になってから志望理由書の対策、小論文と面接の対策をしました。

 

これからやってくる留学生へのアドバイス

留学生活では、コミュニケーションがうまく取れない、友達ができない、文化の違いなどに悩まされる時期が必ずあると思います。

一つ解決されたと思ったら、次々と自分の場合は悩みが出てきて大変なことがたくさんありました。

私は自分が好きで得意であるものとして音楽があったため、音楽の部活に入ったり、自分が人前で演奏したりすることで現地の子たちも自分に関心を持ってくれるようになりました。そして、その部活でたくさん友達ができたことで一気に学校へ行くのが楽しみになりました。

学校の部活動などに思い切って参加してみるといいと思います。もし留学までに時間があるのなら、なにか英語以外に一つ自信になるものであったり拠り所があると留学での辛さを乗り越えられます!

ホームステイ先でもホームシックや文化の違いに悩まされることがたくさんありました。まず大切なのは相手を待つのではなく、自分から話してみること。もし言いにくかったり、伝わらないときは誰か周りの人に相談することが大切です。留学は大変なことがあっても、その一つ一つが自分にとってとても大切な経験になっています。頑張ってください!

 

この留学を振り返って

まず、私を留学させてくれた両親に大きな感謝を伝えたいです。中学三年生の時に私が急に留学をしたいといったときには、本当に驚いたと思いますが、相談に乗ってくれ、そのおかげで、しっかり意志を固めて留学生活を始めることができました。また、留学中につらいことがあれば、いつも相談に乗ってくれ、大学受験の時にはたくさんのサポートをしてもらいました。本当にありがとうございました。私の音楽の力を認め、伸ばしてくださった学校の先生、友達にもたくさん感謝しています。彼らが私にたくさんの機会を与えてくれたからこそ、自分も成長することができました。最後の演奏会でソロをオーケストラで吹かせていただいた経験は一生忘れないです。そして、つらいときに支えてくださったARCの皆さん、インターナショナルオフィスの先生方にも本当に感謝しています。みなさんのサポートのおかげで約三年の留学生活を乗り越え、より充実したものにすることができました。またニュージーランドに遊びに来た際は、ぜひお会いしたいです。楽しみにしています!

ARCより

ニュージーランドでの三年間、本当によく頑張りましたね。
言語の壁、異文化環境、学業、音楽活動、そして受験準備――どれも簡単なものではありません。
その一つひとつに真剣に向き合い、自分の力で乗り越えてきた姿を、私たちARCスタッフもずっと見守ってきました。

フルートのソロ演奏に感動した先生が「涙があふれてしまった」と声をかけてくださったこと、体調不良の中でもKBBフェスティバルとHonoursコンサートをやり遂げたこと、創立175周年イベントでのパフォーマンス、そして高校生活の集大成としてアートアワードでの表彰――どのエピソードからも、音楽と学校生活に真摯に向き合う姿勢が伝わってきます。

また、Geography・Calculus・Statistics など決して楽ではない科目に挑戦しながら、NCEAの成績と帰国子女入試の両方に取り組み、上智大学総合人間科学部社会福祉学科への合格をつかんだことは、大きな誇りです。
音楽だけでなく、学業面でも粘り強く努力し成果を出したその経験は、これからの人生で確かな力となっていくことでしょう。

大学生活でも、ニュージーランドで培った経験と強さがあなたを支えてくれるはずです。
今後のご活躍を、ARCスタッフ一同心よりお祈りしています。
そして、ニュージーランドに帰ってきた時には、ぜひまた顔を見せてくださいね。

卒業、本当におめでとうございます。