留学先で一番英語が話せなかったけど、気持ちを伝えることを心がけ、思いっきり楽しめました。

1ターム留学

名前正太郎 さん
年齢15
学校Mount Maunganui College
留学期間2024年ターム3

このプログラムを選んだ理由は?

留学をするときの条件として、絶対に留年だけはしたくないということは決めていたので、長すぎず短すぎない期間だったのがニュージーランドのターム3でした。ちょうど夏休みが間に入るので、実質学校を休むのは1ヶ月で済みます。また、英語だけではなく現地の学校で英語以外の教科を学んでみたかったり、kiwiの友達を作りたかったため、語学学校ではなく現地の学校にしました。

 

学校全体の雰囲気、日本との違いなど。

特に感じた違いはご飯と自由度。授業中に昼飯を食うことが黙認されていたり、ターム終わりには先生おごりのピザをみんなで食べたり。昼食は基本的にサンドイッチなどの簡単なものだったり。日本の学校と違って食事の回数や内容が大きく違いました。また、学校の雰囲気として、自由で楽しく学んでいくことに重点を置いている感じがしました。日本のように先生の話を聞いて覚えてテストといった感じではなくて、色々なアクティビティを通しながら学びにつなげていってレポートにまとめる。このサイクルを回している感じでした。日本のように勉強をしている感じがなく、とても楽しかったです。

 

受講した教科。日本との違いについて。

受講した教科はESOL・Math・Mahi Toi・Outdoor Education・Science・Hard Materials Woodです。ESOLは「English for Speakers of Other Languages」の略で留学生向けの英語の授業です。留学生の中でも英語がほとんど喋れる人もいれば僕のように日常会話で精一杯の人も同じクラスになります。教材は人によってレベルを変えてくれます。ESOLの授業を受けて感じたことはとにかく楽しいこと。正直自分は日本の学校の英語の授業が大っ嫌いです。本当に嫌いです。文章を読んで問題に答えて解説を聞いて。その繰り返し。何も勉強にならないしつまらない。しかし、ESOLはゲームや動画などの楽しいことをしながら使える英語を学んでいけます。「間違ったっていい」そんな雰囲気がESOLのクラスにはありました。

Mathは基本的には日本と同じです。日本の数学の授業を英語で受けている感じです。先生がとても面白い人で授業中ニヤニヤが止まらなかった時もありました。
Mahi Toiはマオリ文化を学ぶ授業です。NZきたからにはマオリについて学ばなきゃと思い受けました。主に、マオリ文化の中でテーマが決められて、それを作成していくといった内容でした。自分はマオリの神話をマオリの伝統的な柄を使いながら絵で表現していくといった内容でした。たまには、マオリのゲームをしたり、マオリの工芸品を作ったりと楽しかったです。
Outdoor Educationは、冬はマウンテンバイクやボルタリング、夏はサーフィンなどをする超楽しい教科です。基本的に授業は留学生のみのクラスでした。ツリーアドベンチャーをしに山奥に行って悲鳴を上げながら綱渡りしたり、NZの綺麗な自然の中をマウンテンバイクで爆走したり。学校のプールでカヤックをしてひっくり返ったり、たくさんの思い出が作れたとても楽しい教科でした。
Scienceは学ぶ内容は日本と同じです。が、楽しい実験をたくさんします。急にパラシュートつけて走れと言われ、みんなで競争をして、空気抵抗を学んだりと学び方が面白かったです。
Hard Materials Woodは木工の授業です。私は1タームだったので簡単に作ることができるまな板を作りました。木工のための機械が工場にあるレベルのガチ機械で驚きました。日本の学校の技術室がただの教室に見えてしまうくらいにでかい機械がたくさんありました。

 

学校で楽しかったこと。つらかったこと。友達や先生のことなど。

学校で圧倒的に楽しかったのはOutdoor Educationの授業です。日本ではできない楽しい経験をたくさんできたことは最高の思い出になりました。また、学校側が観光地に行くツアーを組んでくれて、ホビット村に行くことができました。行くタームによって行き先は変わるので、運次第です。
逆に辛かったことは、同じ国同士で固まってしまう留学生が多かったことです。語学学校に行ったわけではないので、みんながみんな留学生どうしで話したいわけではなく、同じ国、言語で固まってグループ化してしまう人が多くいました。そうなってしまうと、留学生の友達を作るのはとても困難になってしまい、実際になったのが僕です。だからと言って諦めずに話していけば、数人の留学生の友達はできました。そして、もう一つ、留学生の友達が作れなかったのであればkiwiの友達を作ればいいと考えて、kiwiの子にとにかく話しかけまくりました。中でも一番仲が良くなったのはScienceの授業で同じになった子です。一緒にバトミントンに行ったり、お話ししたり、とても良い友情を築くことができました。
Kiwiの人は本当に優しいです。アジア人差別をする人もいないし、何回も聞き返してもわかるまで優しく教えてくれたり、ネイティブが使うガチEnglishを友達が教えてくれたり。自分を隠さず、笑顔で話せば相手も笑顔で話してくれるので話もしやすかったです。
はっきりいってMount Maunganui Collegeの中で一番英語が喋れなかったのは私でした。周りはみんなペラペラそんな中でも、本当に楽しめました。

 

ホームステイファミリーについて

ホストファミリーは50代のマザーと9歳のシスター、たまに20歳のブラザーが遊びに来ていました。食事は、夕食を例に挙げると、サラダ、タイ米、豆のペースト、ゆで卵にプラスでシャケが出たり、肉のそぼろのようなものが出たりしました。たまになんだこれ?という料理味ありましたが、その時は正直に話せば別のものを作ってくれたりもしてくれる優しいファミリーでした。
シングルマザーで忙しそうだったこともあり、なかなか遠出はできませんでした。しかし、隣町に行ったり、送迎をよくしてくれたことはとてもありがたかったです。
僕のはちゃめちゃな英語をなんとか聞き取ってくれたり、逆にわかるまで説明してくれたりと、とにかく英語で話したり聞く機会を多く作ってくれていました。
もちろん楽しいことだけではなくトラブルもありました。間違ってホストの話を理解してしまって、Yesと答えてしまい、のちにトラブルになったり、ホストがとてもアクティブな性格だったので部屋で勉強しているだけで、外で遊んでこいと言われてしまったり。いろいろありましたが、今となってはいい思い出です。

 

学校以外での楽しかったこと

現地在住の日本人の方から誘われて、NZの大臣の方の会議に参加させてもらえました。日本の国会議員と違って、発言一つ一つが鋭いものでした。真のリーダーとは何かを考えさせられたとても良い経験でした。さらに、タウランガの異文化交流団体主催のディナーパーティーの中で日本の歌を歌い、日本文化の紹介をしました。
そして、一番楽しかったのは小型機に乗れたこと。僕の将来の夢は航空業界で働くことで、飛行機が大好きです。460ドルで日本では乗ることができない小型機に乗って航空無線を聴けたことは本当に楽しかったです。

これからやってくる人へのアドバイス

留学中に自分と気が合う人が必ず1人はいます。その人とのチャンスを逃さないためにも、自分を隠さずに笑顔で話すことを大事にして過ごすと良いと思います。嫌われたっていい、なんだこいつと思われてもいいくらいの気持ちでアタックすれば、友達は作れます。嫌われちゃうかなと思わずに進んでいかないと何も成長できません。英語ができなくても気持ちが伝わるだけでいい。それくらいのポジティブマインドで過ごせば良い留学ができます。
留学行く前にスーツケースに荷物を詰めて、最後に隙間に日本のお菓子を詰め込んで行ったほうがいいと思います。Kiwiの友達に配るとむっちゃ喜ばれるし、話のネタにもなります。

 

この滞在を振り返って

15年間生きてきて一番楽しい2ヶ月半になりました。数え切れないくらいの思い出、最高の友達、楽しかった飛行機。日本に帰りたくなったり、逆に帰りたくなくなったり。心も英語力も強くなることができました。

ARCより

正太郎君の話を聞いているだけで、留学での大変だった事も含めて良い経験だったことが伝わってきます。ホストマザーに対してや学校にて、なんとかして自身の思いを伝えたいという気持ちが芽生えたようです。留学前は、分からない事、確信がもてない事、争いになるような事は言わない傾向があったようですが、海外生活の中で言わざるを得ない、言わないと理解してもらえない状況になり、なんとか伝えたいという気持ちが生まれ、その中で、例えば間違った表現をしても良いという失敗する事への勇気が出来たようです。留学前は店員に物の場所を聞く勇気が出なかったくらいだったようですが、NZで生活しているうちに英語で注文したり英語で予約を取って飛行機に乗る事が出来るくらいの勇気がついた事は正太郎君にとって大きな成長です。そういった行動から、さらに、ニュージーランドを全力で満喫したいと思えるようになっておりました。、家にいたらホストに色々と言われるから外に出ようという思いも、最終的には、いろんなところに行けたため、行動力がつくきっかけになりました。日本でも親元を離れて小島の寮に住んでいますが、帰国したら、自転車で一周してみたいと思ったようです。
私自身も、正太郎君が素晴らしい経験を通じて成長できた事を、とても嬉しく感じています。パイロットになりたいという夢を持つ正太郎君です。いつか正太郎君が操縦する飛行機に乗客として乗れたら良いなと願っています。