親のありがたさを知った留学。そして自分に度胸がついた留学だった。

1年留学

名前杉山知優 さん
年齢16
学校Bethlehem College
留学期間2023年1年間

留学プラン

2022年11月~2023年1月末まで、ロトルアのRELAで英語の勉強。

2023年2月~11月末まで、タウランガにあるBethlehem Collegeでの高校留学。

留学を決めた理由

昔からずっと、母や母の友達などから留学をすることは絶対に良い経験になると言われていました。そんな中ニュージーランドに留学できるとなり、綺麗な英語であるKiwi Englishを学びたかったのもありますが、それ以上に日本だけでなく世界に友達を作りたかったし、やはり海外へ行って過ごすことで他文化に触れられると思ったのでニュージーランドへの留学を決めました。ただ正直言うと、留学になんとなく行きたいとはずっと思っていましたが、自分からすごく行きたいと思って行ったわけではなく母が持ってきた話にただ乗ってしまったような感じで、実際に行くと言う実感は湧かずに留学を行くと告げられてから行くまでの1ヶ月を過ごしました。

 

ホームステイでの経験

最初の3ヶ月のホストファミリーはおばあちゃんの一人暮らしだったのですが、すごくアクティブで色々なところに連れて行ってくれたり、私を子供のように扱ってくれて私はそのホストマザーが本当に大好きだしそのおかげでホームシックにもならずに楽しい時間を過ごすことができました。

高校が始まって最初に行ったホストファミリーでは、自然にかこまれたお家で5歳と7歳の女の子がいて、私は妹や弟がいないので小さい子たちと一緒に過ごすのは初めての経験でしたし、そんなに山の中に住むのも初めてでした。子供はとても可愛かったし仲良くしてくれたのですが、彼らに振り回されてしまったりと大変なこともたくさんありました。でもその経験をしたことで今まで私を育ててくれた親への感謝の気持ちがより強くなったのですごく良い経験だったと思います。また、大自然の中で走り回ることができたし、ニュージーランドらしさ(羊や牛などが周りにいました)を感じることができてその3ヶ月も良い経験だったと思います。

次に行ったホストファミリーは、私を娘のように扱ってくれてまるでニュージーランドに家族ができたようでした。割と自由にさせてもらえて、学校も近かったのでそこでは放課後などの行動範囲が広がりました。また、彼らが日本に来る予定があるのでそこで会えるのもすごく楽しみだし、そんな存在ができたことが嬉しかったです。
ニュージーランドに来て高校が始まり、2ヶ月が経った頃にはホームシックにもなりました。家族や友達、日本食が恋しくて心が折れそうになりましたが、学校の先生や友達、ARCの皆さんやホスト、また私の日本の家族などたくさんの人に支えてもらって立ち直ることができました。

 

高校で取り組んだこと

学校では、まずクラブとしてオーケストラとバドミントンに取り組みました。どちらも日本でやったことがなく、オーケストラについてはバイオリンを習っていたのですが大体いつも一人で弾くためたくさんの人と一緒に同じ音楽をするというのは初めての経験でしたが、本当に楽しくて初めて人と一緒に弾くという楽しさを学びました。バドミントンについては、週に一回、夜にあったのですがそれはただ友達と遊べる場でそれも楽しかったです。

勉強面では、英語理科数学、そして音楽とスポーツサイエンス、ホームエコノミクスの授業をしていました。全部の言語が英語だったのでわからないこともたくさんあり、先生や友達にたくさん助けてもらいました。テストや発表などの課題では、特に英語のエッセイ、スピーチと理科に時間を費やしました。最後のエクスターナルの時期だけ勉強が少し大変でしたが、頑張った分先生に褒めてもらえると嬉しかったです。


スピーチコンテストでの様子

また、学校の行事ではインターナショナルの行事、例えばキャンプやちょっとした遊び、パーティーなどをしたり、クラブ活動の面ではコンサートや大会、またボールパーティーの手伝いをしました。学外でも日本文化の紹介イベントなどでボランティアをしました。どの行事も友達との仲を深めることができてとても楽しかったです。

 

留学を振り返って思うこと

最初こそはあまり乗り気でなかった留学ですが、私は来れて本当に良かったと思っています。留学に来たことでたくさんの気づきがありました。まず親のありがたさ、先ほども述べたように家族と離れて暮らした事で感謝の気持ちがより芽生えました。

また、日本国外、また国内にもたくさんの友達を増やすことができました。学校には様々な国の人がいて、キウイはもちろん韓国やタイ、ベトナム中には南アフリカの人もいました。仲良くなってい くうちにそれぞれの国について言語や文化なども知ることもできて興味深かったです。また、ニュージーランドの文化も1年過ごしていく中で学校でハカをする機会があったりマオリ語を話したりする機会があり、ニュージーランドの文化についても触れることができました。日本の古い文化の美しさや、日本の食のおいしさを生活していく上でとても感じることもできました。

自然の中でのアクティビティは忘れられないものになりました。3月に行ったサマーキャンプでは初めてするアクティビティ、カヤキングやラフティング、ロッククライミングを経験しました。星が本当に綺麗で今まで見た星空の中で本当に一番綺麗でした。また学校では広い敷地を走り回ることもできたし、山奥のホストファミリーにいたときは、羊や牛が周りにいる中を歩いたりアルパカやチキンを飼っていたりとニュージーランドならではの景色をたくさん楽しむことができてすごく良かったです。

英語については、最初は怖がってしまって文法があっているかなどたくさん気にしてばっかりで上手く喋ることができませんでした。でも語学学校に行く中で、周りの子に刺激を受け、もっと楽でもいいんだと言う気持ちになりあまり怖がらずに割と話せるようになり、最後は最初に比べたら英語を聞き取る力も、喋る力もついたのではないかと思います。失敗してもいいんだと言う気持ちになることができたので、そこからは英語を毎日頑張って勉強すると言うよりは、友達と遊んだりとにかく楽しむ方にいってしまったので、単語力や文法力はまだまだだと思いますが、それでも喋る力がついたのは良かったです。このように、様々な経験や成長をこの1年ですることができて本当に来て良かったです。高校に戻ってからした、留学報告会という全校生徒の前でしたスピーチは緊張こそしましたが絶対に来る前よりは失敗に対して心が強くなったと思います。これも留学に来れたおかげだと思うので良かったです。

私がこの留学を通じて変わったなと思うことは、心が強くなったことです。私はもともと人前に出るのが全く好きでなくいつもガチガチに緊張して、クラスの前で話すだけで怖がってしまうくらいでした。そんな中、授業であったスピーチや音楽のソロパフォーマンスなどで人前に出ることがあった時に、ニュージーランドの人々の人柄や文化もあるのか失敗してもいいやという気持ちになることができ、人の目を気にしないですることができるようになったと思います。来るものに対して強い度胸を持てるようになりました。

 

留学を計画中の学生さんへのアドバイス

とにかく怖がらずに話し始めたら友達はできるので、英語がぐちゃぐちゃでもいいから話してみたらいいと思います。みんな意外とそう言うものだったので、一つ話す勇気が大切だと思います。また、自分を支えてくれる周囲の人、先生やホストファミリーなどへの感謝の気持ちがあったらうまく行くと思います。大変なこともたくさんあると思うけど、周りの人、友達でも先生でもに頼ればいいし、絶対にどうにかなるのでその時にしかできないことを楽しんだらいいと思います。

 

ARCから

留学当初から知優さんは学習面において大変優秀な生徒さんでした。そんな知優さんが、ベツレヘムカレッジそしてタウランガでの経験を通して、大らかにそして、周りの方々と広く楽しく学べたように感じました。また知優さんと関わった全ての方が、知優さんとの出会いをHappyと感じていました。知優さんの学習熱心な姿をみて、「私も知優さんのようになりたい。」と思った同級生は多かったようです。

他民族国家や自己表現の場が多いニュージーランドで学んだ時間はかけがえのない時間になったと思います。世界各国から集まってくる留学生他、現地の学生、日本人の学生も日本にいたら絶対に会う事がなかった仲間とつながった事、「世界、そして日本全国」に友が出来た事も収穫でした。

ニュージーランドでの経験を活かして、更なる飛躍をしていくと願っております。今後の活躍を祈っております。


卒業式でのスピーチの様子。