トップクラスの海外大学を目指す方、帰国子女として日本の大学を目指す方、ターム留学など限られた期間の中でのびのびと学生生活を送ることが目的の方など、留学生それぞれの目的によって、選択する学校は異なります。
いずれの場合にしても、最も大切なことは、お子様が充実した留学生活を送り、保護者の方々が安心して送り出すことができる環境を選択することだと、ARCでは考えています。
その選択のご参考のために、ニュージーランドの教育システムや成績評価についてご説明します。
ニュージーランドと日本の学年対応表
日本 | 満年齢 | NZ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
5 | Full Primary School (小中一貫校) | Primary School (小学校) | Year1 | ||||
小学校 | 1 | 6 | Year2 | ||||
2 | 7 | Year3 | |||||
3 | 8 | Year4 | |||||
4 | 9 | Year5 | |||||
5 | 10 | Year6 | |||||
6 | 11 | Intermediate School (中学) | Intermediate & Secondary School (中高一貫校) | Junior High School (中学) | Year7 | ||
中学校 | 1 | 12 | Year8 | ||||
2 | 13 | Secondary School (高校) | Year9 | ||||
3 | 14 | Year10 | |||||
高校 | 1 | 15 | High School (高校) | Year11 | |||
2 | 16 | Year12 | |||||
3 | 17 | Year13 | |||||
大学 短大 専門学校 など | 18~ | 大学(NZ全国に国立大学8校) ポリテクニック 専門学校 など |
ニュージーランドでは満5歳の誕生日を迎えると小学校に入学するので、全部で13年の教育課程となっています。
学年表記はYear1~13となっていて、一般的に高校留学と言われる学年はYear11,12,13となります。
NCEA
Year11~13の生徒はニュージーランド教育省の定めたNCEAのカリキュラムを学びます。通常の授業で与えられる単位と、年度末の試験での単位の合計で合否判定がなされます。
NCEAはLevel1~Level3まであり、日本やアメリカなどへの進学にも有効に使える資格です。ニュージーランドには、日本の大学入学試験に相当する制度がない代わりに、高校でNCEAのクレジット数を満たして大学入学資格を取得します。
Internal
(通年評価)
2月~10月
External
(NCEAの試験結果)
11月中旬~12月上旬
最終評価
1月下旬発表
スクールターム
ニュージーランドは4学期制で、1学期は10~11週間です。
【2024年】
- Term1: 1月29日~2月7日(学年によって異なる)~4月12日
- Term2: 4月29日~7月5日
- Term3: 7月22日~9月27日
- Term4: 10月14日~12月初旬(学年によって異なる)
【2025年】
- Term1: 1月27日~2月7日(学年によって異なる)~4月11日
- Term2: 4月28日~6月27日
- Term3: 7月14日~9月19日
- Term4: 10月6日~12月初旬(学年によって異なる)
※ターム4では、3週間に亘ってExternal試験が行われます。
【2026年】
- Term1: 1月26日~2月9日(学年によって異なる)~4月2日
- Term2: 4月20日~7月3日
- Term3: 7月20日~9月25日
- Term4: 10月12日~12月初旬(学年によって異なる)
※ターム4では、3週間に亘ってExternal試験が行われます。
「卒業」という定義について
ニュージーランドには、日本の「卒業」という概念がなく、NCEA Level1、2,3の必要なクレジットを取得することで、大学や専門学校への入学資格が与えられます。
Year13 を修了すると、ニュージーランドの高校からは「Leaving Certificate」という在籍証明が発行されます。これが卒業証書、あるいは修了証にあたります。
学校の選び方
公立 or 私立、女子校・男子校・共学、スポーツの盛んな学校、理系が強い学校、留学生サポートの手厚い学校、進学率の高い学校など、たくさんの選択肢があります。
オークランドのような都市部、あるいは自然が多く、アウトドアを楽しめる地方都市という選択肢もあります。
高校を選ぶ際は、お子様の性格や希望する学校のイメージなど、具体的なご希望をカウンセラーになんなりとお話しください。
入学手続き
入学試験はなく、各学校に以下の書類を提出して可否を審査してもらいます。
- 在籍校の英文成績証明
- 担任や校長からの英文推薦状
- 本人による留学志望をまとめた英文エッセイ
学校によっては、オンラインでのインタビューや、英語レベル確認試験があります。
英語補習授業(ESOL)
ほとんどの現地校には、留学生向けの英語のクラス(ESOL)が用意されていますので、あまり英語のことを心配しすぎる必要はありません。現在の在籍している学年レベルの英語力は、しっかり身につけておきましょう。
留学開始後は、できるだけ早くESOLクラスを卒業して、現地校生と同じEnglish(英語)クラスに入れることを目標に頑張りましょう。
科目選択
Year10まで:約10教科。日本と同じように全員がほぼ同じ授業を受けます。
Year11以上:6教科を選択。ただし、Year11はESOL,数学、理科が必須です。留学のスタート時点で、留学生担当スタッフや学年主任が履修科目の選択を手伝ってくれます。
生徒の将来のキャリア目標に合わせて、実技が中心の実用的な科目も用意されています。
選択可能科目の一例
ESOL、数学、化学、物理、生物、地理、歴史、経済、コンピューター、保健体育、美術、音楽
メディア論、農業、技術、家庭、木工、会計、フランス語、スペイン語、中国語、服飾、機械、演劇、写真、幼児教育、トラベル&ツーリズムなど。